“ファッション”、それは現代において様々な意味を含む多義的な言葉です。そのためもちろん、一言で簡潔に言い表せる言葉ではありません。
しかし我々はそのような“ファッション”を扱います。それはこの多義的な“ファッション”という言葉を我々なりに解釈し、定義していく、ということでもあります。つまり、“ファッションとは何か”について考えていることに他ならないのです。
では我々総合大学生に出来る“ファッション”とは一体何なのでしょうか?
ただ洋服を作るだけでもありません。洋服を売る必要もなければ、ジャーナリスティックな活動をする必要もありません。学術的な側面をベースに置いて批評をすることでもありません。
“ファッション”とは何か考えていく中で、「理論」となる枠組みから構築してクリエーションを通してそれを「実践」する、これこそが我々総合大学生に出来ることでもあり、繊維研究会がまさにやろうとしていることなのです。我々はこの方法を基に新たな“ファッション”の可能性を提示し、それを「共有」することを目指しています。
総合大学生が世の中に対しどのような考えを発信し、影響を与えることが出来るのか。繊維研究会の活動はその問いへの答えの一つです。